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用法用量に注意したい薬 EPA・DHA製剤


添付文書と異なる用法用量での処方が疑われるものを疑義照会することなしにそのまま調剤することは指導監査の指摘事項に該当します。



イコサペント酸エチル粒状カプセル
エパデールS
ロトリガ

などのEPA・DHA製剤の添付文書の用法には「食直後に経口投与する」と記載がされています。




しかし、EPA・DHA製剤を食後に投与している事例を耳にします。




食直後と食後



食直後は食事を摂ったすぐ後に服用することです。


食後は食事を摂ってから30分程度後に服用することです。


くすりの相談Q&Aロトリガ(武田薬品工業)http://www.takedamed.com/hpdr/rootDir/medicine/kusuriqa/lotriga.jsp
空腹時投与では血漿中EPA 濃度がほとんど上昇しないことが知られており、「食直後投与」になっています。



「食直後」っていつ飲めばいいの? - MEDLEYニュース








薬の服用方法における「食直後」とは一般的に 食事後10分以内に服用 を意味します。 同じ”食事の後”でも「食後」(食後30分以内に服用)に比べて、時間の幅が狭いのは、この指示を受ける薬の性質として、食事が胃内に残っていた方が薬の吸収がより良い等の理由があるからです。

一般的に「食直後」で指示される薬には脂に溶けやすい薬(例:EPA製剤やビタミンE製剤など)が多く、特別な指示が有る場合を除けば、実際には食後10分を経過しても(30分以内であれば)服用してもかまいません。そのため、本来は食直後服用が理想の薬でも処方箋上の表記では単に「食後」と指示される場合もあります。




しかし、添付文書に適応がない場合は疑義照会の対象となります。