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用法用量に注意したい薬 消化管運動機能改善薬

添付文書と異なる用法用量での処方が疑われるものを疑義照会することなしにそのまま調剤することは指導監査の指摘事項に該当します。



ナウゼリンやプリンペラン、ガナトンといった消化管運動機能改善薬は食前投与です。



これら消化管運動機能改善薬が食後投与されていることがあります。





ナウゼリンの相互作用 こげぱんの日進月歩日記http://yaplog.jp/kogecyan/archive/74

食前の薬と食後の薬分けて飲むのは難しいということで、ナウゼリンが食後に処方されることもあるので、その場合は注意が必要らしいです。


食前に飲む薬を飲み忘れたので、食後に飲みました。効果はあるのでしょうか? 沖縄県薬剤師会
http://www.okiyaku.or.jp/0_QA/kiso/kiso01.html
食前服用と指示されているお薬は、食前に服用したほうがメリットのある薬、すなわち食欲増進剤、胃粘膜を保護する薬、吐き気を抑える薬などです。



消化管運動機能改善薬は吐き気を抑えたり、消化管の運動を亢進させて食後胃内の食物が長く消化管にとどまらないように腹部の不快感を改善させます。


そのため食前(食事30分前)投与がより効果的なのです。



同じ消化管運動機能改善薬でも食後投与可能なものもあります。


ガスモチン(モサプリドクエン酸塩)です。


ガスモチンは食前でも食後投与でもどちらでも可能です。




ガスモチンが食後投与可能だから他の消化管機能改善薬も同じように投与できるという勘違いもあるかもしれません。



注意しましょう。