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投与期間の上限に注意したい医薬品 メサラジン


投与期間の上限が設けられている医薬品について、その上限を超えて投与されているものを疑義照会することなしにそのまま調剤することは指導監査の指摘事項に該当します。


メサラジン(代表薬名:アサコール・ペンタサ)


アサコール錠の添付文書には以下のような記載があります。

1日3,600mgを,8週間を超えて投与した際の有効性及び安全性は確立していない。
患者の病態を十分観察し,重症度,病変の広がり等に応じて適宜減量を考慮すること。

ペンタサ錠には以下のような記載があります。

1日4,000mgを、8週間を超えて投与した際の有効性及び安全性は確立していないため、患者の病態を十分観察し、漫然と1日4,000mgの投与を継続しないこと。


アサコールもペンタサも承認申請時の臨床試験において、当該用量の8週間を超える安全性および有効性のデータをとっていないため、8週間を超える漫然とした投与は認められていません。


8週間を超える1日3,600mgのアサコール錠の投与や1日4000mgのペンタサ錠の投与は疑義照会が必要です。


8週間は1回の処方に限らず、累計で8週を超える場合も該当します。